良く不動産関係のご案内を見てみると、『中古住宅 or 新築住宅』のどちらを選びますか?といったシーンを見ます。また、最近では不動産購入を検討されている方から、「新築物件は値段が上がっているので中古住宅を探そうと考えています。」といったお声を良く耳にするようになりました。確かに、値段の面から考えると、中古住宅の方が安く感じられますが、そこには新築と中古では税制などの違いがあったり、補償内容も違ったりしますので、その内容を事前に把握していただく事をおススメしております。
■『中古住宅 or 新築住宅』 購入を考える際には価格だけでなく様々な補償の違いを考慮する
まず『中古住宅 or 新築住宅』を検討する際に税制の違いを把握しておいて欲しいと思います。新築住宅の場合、家屋に対する固定資産税が3~5年、半分に軽減される優遇制度がありますが、中古物件にこの優遇は原則ありません。一見、中古住宅を購入すると優遇が無い分、損しているように感じますが、そもそも、中古住宅の固定資産税は、築年数が古くなると減価されるといった特徴がありますので、新築で購入するよりも、そもそもの固定資産税が低くなっているケースが多いです。その為、損しているとは一概には言えませんので、ご注意いただければ幸いです。
『中古住宅 or 新築住宅』の大きな違いは個人的には保証の違い(責任の違い)を上げさせていただきます。新築住宅の場合、「構造上主要な部分」や「雨漏りを防ぐ部分」に重大な欠陥があると法律上、10年は売り主が修理する責任を負います(瑕疵担保責任が存在する)。不動産会社から買った中古の場合も最低2年は売り主の責任を追及できますので、何か問題があった場合には、責任追及ができると言えます。しかし、個人から買うとその保証範囲は、住宅購入者である個人の自己責任での対応が求められます。その為、自己責任で判断するには迷われる方が多い為、可能な範囲で、建物の見極めが出来るプロの方に購入前のインスペクション(建物状況調査)を実施していただく事をおススメ致します。