不動産購入で失敗しないためには、業者任せではなく、消費者も知っておくべき情報がたくさんあります。
高崎不動産情報ライブラリーではみなさまの不動産購入にお役立ていただける情報配信を行っていますが、不動産の分野は消費者からするとややこしい、難しいと感じるテーマも非常に多いです。
そこで、今回から架空の不動産会社を想定した、会話形式の連載記事を開始いたします。お時間のある時に是非ご一読ください。
みなさんこんにちは。チュースケです。
生徒役でみなさまと同じ立場で質問していきたいと思います。
みなさん初めまして。調査太郎です。
いろいろと事情があって記事に出てくる事例などはあくまで架空のものです、という想定となりますが、実際に相談やトラブルがあった事例をもとに構成していますので、ぜひ参考にしてください。
結論は「不動産会社選びが最重要」
はじめに、本連載で触れる住宅ローン減税の結論は「仲介会社選びが最も重要」となります。
え、いきなり結論ですか?
忙しい中読んでいただくのだから、連載の意図は初めに伝えた方がいいだろう?
タイトルに【住宅ローン減税】と付けますので、興味のない人は飛ばしてください。
不動産の購入だから、物件の善し悪しが一番大切なんじゃないんですか?
だって、家探しってポータルサイトなんかで物件情報見ることから始める人多いじゃないですか?
詳しい事情はのちのち説明するとして、極論を言うと物件そのものよりも、「家の買い方」の方が何倍も重要なんだ。
どんなに悪い物件だって、腕利きの営業マンが全力でPRしたら、良い物件になってしまうでしょ。
確かに。不動産の営業ってそんなイメージですね。なんか売りつけてやるぞ!って感じです。
(苦笑)。
そもそも住宅購入は車や家電を買うような「モノを買う」行為ではないんだ。
また、業者に頼らずに消費者が個人で取引することもできるけど、ローンの問題とか法的な問題もあって、多くの人が不動産会社を通じて取引をする。
だから、窓口となる不動産会社の質が最も重要になるんだ。
悪い物件を良いものとして売るというのは極端な話だけど、特に中古住宅の場合は、対応する不動産会社の質が悪いと、雨漏れなどのトラブルに見舞われたり、お得な補助制度が使えなかったり、致命的なダメージを被るリスクがある。
怖いですね。中古住宅ってなんか不安です。
中古住宅でも安心して取引できる家は山ほどある。
でも今の不動産業界は、間に入る不動産仲介業者が消費者や取引に与える影響が大きすぎる。
事業者と消費者との情報ギャップのことを情報の非対称性と言うんだが、国の会議でもこの非対称性はしばしば問題として挙げられている。
でも、不動産会社選びって言っても、どう判断していいかわかりません。。。
それを具体的に解説するのが本連載の趣旨になる。
でも最後まで読まないと分からないというのは不親切極まりないので、誰でもできる簡単なマジックワードをお教えしよう。
取引を担当する営業マンに「築20年を超えるような古い木造住宅を買いたい場合、住宅ローン減税の手続きを案内してもらえますか?」と聞いてみるといい。
具体的な方法が提示してもらえたり、後日で良いのできちんとした回答が得られれば合格だ。
ここで大切なのは得られた回答に、ご自身が納得できたかどうか、ということ。
住宅購入時はややこしい話が多いから、情報が正確なのはもちろん、わかりやすくかみ砕いて説明してくれる人でないと信頼できないからね。
そんな簡単な質問でわかるもんなんですか?
効果てきめんだと思うよ。
多くの営業マンは「大丈夫です」としか言わないから(笑)。
そもそも住宅ローン減税は宅建業の範囲の問題ではないし、何より中古の場合は適用要件が複雑で、よっぽど勉強していないとまともに答えられないから。
逆に初対面の質問で、的確に回答できる人は、中古の取引に相当詳しい人だと判断しても問題ないと思うよ。
そんなもんなんですね。
じゃあ今回はこの辺で。
最後にチュースケ君。今回の内容で一番大切なことは何?
えっ。不動産の営業マンは信用ならないってことですか?
違う!
住宅購入に大切なのは不動産会社選びだってこと。
先が思いやられるなぁ…(笑)。
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